「ぺ」について
ぺぺぺの会は、2018年11月に発足した、令和時代のあたらしいアートを作ろうとする「ぺ」のヒトビトの集まり。
二十代のメンバーから構成され、現在は、詩人でもある宮澤大和の戯曲を用いた「詩の演劇」を創作。詩が持つ批評性によって、描いた題材について刮目することを迫る作品を発表している。
「なぜ演劇であるのか」という問いを出発点に、作り手と観客が共に劇場に存在することに着目しながら、既存の演劇における「見る/見られる」の関係を批判的に問い直す作品を作っている。
ぺぺぺの会は、ひろばの会。
劇場を演劇のためのひろばとして捉え、みる人とみられる人が反転するような作品を作ります。
上演終了後には、観客と作り手が作品について対話することのできる、おしゃべり会を開き、みる人とみられる人の垣根をなくすことをめざしています。
また、「劇評の文通」を実施するなど、劇評をとおした対話を積極的に生み出し、だれでも集まれるひろばとしての公演を目指しています。
ぺぺぺの会は、ライブとしての演劇をやります。
「なぜ今、映像ではなく、演劇なのか」という問いのもとに、演劇の特性である、接触可能なナマの身体が眼の前にあるということを利用した、演劇を作ります。
とくに、身体がそこにあることに注目し、ヴァーチャルな関係が中心となりつつある、令和時代において、俳優や観客が身体を持つとは、演劇にとってどういう意味があるのかというところから、作品作りをしています。
ぺぺぺの会は、あそびとしての演劇をつくります。
それは、気をつけなければ見過ごされてしまうような余白に、これまでになかったような、新たな演劇の表現・理論を探し求めるということです。
演劇の新しさは、そのような余白に隠れた偶然性に宿っていると考えているからです。
ぺぺぺの会の演劇は、カッコ良かったり、美しかったり、しないかもしれません。
けれども、これまでの演劇のカタチに囚われない、あたらしい演劇のあそび方を、さがしています。