『春琴抄 —ホワイトアウトする静謐—』10/2(木)〜10/5(日)@市田邸

『春琴抄 —ホワイトアウトする静謐—』


〈目で見る〉から〈肌で感じる〉へ 
ポエティックに戯曲化した『春琴抄』で上演する、暗転下の口承劇


“暗闇が足下を照らす。暗闇で足下を照らせ!”

目にみえることだけがほんものであると刷りこまれる今日だからこそ、
ぺぺぺの会は目にみえない演劇空間を創出します。


“暗闇が足下を照らす。暗闇で足下を照らせ!”

 

フョードル・ドストエフスキー著『地下室の手記』。
バンジャマン・コンスタン著『アドルフ』。
これまでさまざまな古典小説を原案に、戯作をおこなってまいりました。
日本を代表する世界的小説家でもあります、谷崎潤一郎著『春琴抄』をもとに、舞台芸術を創作します。

ぺぺぺの会では、2018年の発足以来、舞台芸術の枠に留まらない多くのアーティストと交流しながら、独自の「詩の演劇」に取り組みつづけてきました。
殊に、『夢の旧作』(2018/07)では詩文が舞台上に黙然と照射される無言劇を、『 楽 園 迫 る 』(2020/12)では詩文を解体し生成した会話劇を、舞台上に描出しました。

 

今作は、古来より受け継がれる日本文学の口承性を多分に活かすため、『春琴抄』へ大胆に詩的アレンジを施していきます。

〈読む文学〉から〈聴く文学〉へ。そして〈目で見る〉から〈肌で感じる〉へ。

......これは谷崎文学のなかでも重んじられてきた感覚論です。


目にみえることだけがほんものであると刷りこまれる今日だからこそ、暗がりの演劇空間を創り出す意義が、かならずあるはずです。

足下を照らすような暗闇をともに創りましょう。
足下を照らすような暗闇をともに肌で感じましょう。


作・演出 宮澤大和


『春琴抄 —ホワイトアウトする静謐—』
原作:谷崎潤一郎『春琴抄』『陰影礼賛』 


出演:石塚晴日、新堀隼弥、新上貴美(演劇集団円)


公演期間:2025/10/2(木)〜10/5(日)

10/2(木)19:30
10/3(金)19:30
10/4(土)19:30
10/5(日)19:30

※夜公演のみ。各回10名程度。暗闇の中の特殊な演出があります。


会場:市田邸〈国登録有形文化財建造物〉
〒110-0002 東京都台東区上野桜木2丁目20−3


チケット:一般:3500円 U25:3000円 台東区民割:2500円

※チケット販売開始は9/6(土)12:00を予定しております。


作・演出:宮澤大和

箏奏者:鈴木泉芳(あちらこちら)

照明:早野陵
宣伝美術:羽田朱音

広報動画作成:新堀隼弥
制作企画:石塚晴日
制作経理:佐藤鈴奈

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】

主催:ぺぺぺの会


※写真は2021年おうさか公演より